染色クレーム

今日も奈良の小さな靴下工場の有限会社巽繊維工業所の社長ブログを拝見いただき、誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

 

本日の社長ブログの内容は、クレームです。

 

微力ですが、本当に全力で品質・コスト・納期を死守しています。

それでも、クレームが当社に入ることもあります。

 

最近特に増加傾向かと感じます。

原因が当社にある場合も多いのですが、人手不足に根差した物流に関することが多いです。

 

荷物の紛失・遅延・破損・誤配などでしょうか。

しかし、ヤマト運輸様と佐川急便様に運送便を集約し、その悩みも解消しました。

しかし、今日のクレームは、染色に関する事でした。

 

画像の製品は、「ミニリング」です。

 

当社で靴下の製造技術を転用し、髪の毛を束ねたりする輪ゴムみたいな形状の物です。

昔話になりますが、こんな単純な製品でも、市場で一大ブームになり、年間○億円の売上になった事もありました。

 

今では、「束ねる」機能で釣り糸が解けてこないように使用したり、カーテンを束ねるのに使用されたりしています。

ラーメン店で女性の髪の毛がスープに入らないように備え付けられていたのをお店を見かけたこともありました。

 

素材は、染色されていない（生成）のナイロン100％で出来ています。

 

編み立て後、染色します。カラー展開は10色ほどしています。その中で蛍光の白色（晒）に染色したものが、染色していない（生成）の中に混ざって、出荷されてお客様の手元に届いてしまいました。

 

原因は、私の認識勉強不足と当社の在庫管理不足でした。屋内の蛍光灯下では見分けがつかず、屋外の太陽光下ではハッキリ選別できました。長年、製品の管理に携わってきましたが、久しぶりに驚愕しました。

 

今後は、在庫管理・品質管理を見直し再度徹底し、同じ失敗や不手際を起こさないように致します。