会長ブログ
当社の製品紹介です。当社のファクトリーブランド・GUTS-MANです。
2019-09-19
カテゴリ:新製品開発,製品紹介,GUTS-MAN
注目
今日も奈良の小さな靴下工場の有限会社巽繊維工業所の社長ブログを拝見いただき、誠にありがとうございます。心より感謝を申し上げます。
本日のブログは、当社のファクトリーブランド・GUTS-MANをご紹介します。
ガッツマンのサイトアドレスです。
GUTS-MANの誕生は、平成14年ごろの一本のお電話からスタートしました。
電話の内容は、『とにかく丈夫な五本指ソックスないですか?』とのご質問でした。
昭和50年代後半から60年にかけて設備した五本指ソックスの製造では、奈良県内では一番の老舗で、製造技術・ノウハウ・機動力では自信を持っていました。また、平成9年に「靴下工場直行便」で開設し、ホームページを持っている企業も当時皆無で自然と当社に問い合わせや製造の依頼が集中してきました。そのため、今でも当社のURL https://www.choku.co.jp その名残りがあります。
本題に戻ります。ご依頼内容は『重たい荷物や装備を背負って、チームを組んで、長距離を3日間に渡って歩く。自分だけ脱落するわけにいかない。』まるで罰ゲームの様な非日常の内容に、イタズラ電話かと思いましたが、ご職業を尋ねると『現役の自衛官。』とのことでした。
赴任されている駐屯地も八尾駐屯地とのことで、当時大手スポーツメーカーのOEM生産していた「五本指・ゴルフ用ソックス」やお忍びで依頼のあった「五本指・野球選手用ハイソックス」をサンプルとして持参した。
「五本指・ゴルフソックス」は、当時年間5万足の納入実績もあり、当社の自信の製品でした。また、「五本指・野球選手用ハイソックス」は、メジャーでも大活躍した誰でも知っている選手からの依頼で、その内の1名は、とても神経質な方だった様で『履いた時に、足指のこの部分をあと2mm伸びるようにしてくれ。そして、別の部分は1mm短くしてくれ。』と今まで、「cm」で製品の品質管理していた当社にとっていきなり精度が10倍以上になった伝説の製品でした。今でも野球用五本指ソックスして改良を重ねや時代に合わせて丈が短いものまでプロ選手にも愛用者とアイテムが広がっています。
自信作を数点、試着サンプルとしてお渡ししました。数週間後、『訓練で使用したが、強度が足らない。もっと、強いモノができないか?』それなら、一般的にソックスには使用しない原材料を準備し、機械に掛けられる限界まで糸を太くし、伸縮もしないほとんど「石」のようなソックスが完成しました。履き心地や風合いは犠牲になりましたが、最終なんとか納得いただける製品が完成しました。
その完成品は、試着していただいた隊員さんのご厚意で駐屯地内の売店で販売が始まりました。当初は「五本指ソックス」と商品名だけでのスタートでした。
しかし、より斬新な改良を加えるために平成16年に当時の奈良県工業技術センター:辻坂博士、信州大学繊維学部:西松豊典教授・松本陽一教授、そして当社との産研学連携で着用時の被服圧を快適にするために試行錯誤を行い約1年をかけて完成までこぎ着けました。
そして、その製品がこだわりの五本指ソックスGUTS-MANとして新たなスタートになりました。
GUTS-MANは、ゴルフ・野球以外にもランニング等にも松竹芸能の森脇健児様とのコラボ企画製品の展開にも発展しています。
そして、GUTS-MANは海外展開も目標にし、平成28年には近畿経済産業局より奈良県では当社のみが選出されました。ルーブル美術館に近いショールーム「メゾン・ワ」で常設展示と販売を続けています。海外商標も取得し、順次販路の拡大に挑戦を続けています。