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会長ブログ

時代の変化に負けない創意工夫とは?

2021-10-20
カテゴリ:新製品開発,GUTS-MAN,価値共創
注目重要
競合との価格競争から価値共創への挑戦。
新型コロナの影響による倒産件数
新型コロナの影響による倒産件数
今日も奈良の小さな靴下工場の有限会社巽繊維工業所の代表の巽です。
「靴下の世界を変える。靴下で世界を変える。」を私たちのミッションと考えて本気で日々頑張っています。

私どものブログを今日も拝見いただき、本当にありがとうございます。心より感謝を申し上げます。

今日のブログの内容は、時代の変化でもある新型コロナの影響に対する創意工夫です。

日本の巷は、衆院選が昨日の19日に公示されて、全国で1,051人が立候補しました。
政権と政策を見極める12日間がスタートしました。


その争点は、時代の変化である新型コロナ対策になると思います。

本日の日経新聞に気になるグラフがあり、ブログに掲載しました。新型コロナの影響による東京の倒産件数です。
コロナ蔓延の元凶と言われ続けてきたお酒を提供する飲食店は多いですが、アパレル業界も今までに経験のない厳しい状況にあります。

そして、その飲食店には、緊急事態宣言が解除されても、以前のようにお客さんが戻ってこないそうです。

しかし、飲食業の店主さん達は、コロナ禍の時代の変化にも柔軟に対応し、テイクアウトやデリバリー等の新しい取組みや挑戦を始めています。
比較して、当社や属するアパレル業界内では、時代の変化への対応や挑戦はできていないと思っています。

その結果がグラフにも表れていると思っています。


当社が所在する奈良県は、靴下の製造が地場産業です。靴下を製造する各工程が完全な分業体制で、多くの企業群が集積しています。原材料の調達、編立、縫製、染色、プリント、刺繍、セット、検査、包装資材まで、県内一貫生産できる体制が地域資源として現存しています。

靴下業界の最盛期といわれた1980年代には、奈良県内に靴下を製造に関与する企業群が、1,200者以上が集積していたと言われています。令和3年3月末現在、1/10の121者まで減少しました。今後、その減少スピードは加速すると思われます。

その企業群は、複数の大手商社やアパレル業者の下請け工場として、大量生産・大量消費を基本に低賃金で生業にしてきました。企業内では、経営陣の時間外労働や休日出勤で、何とか辻褄を合わせてきましたが、働き方改革の推進で肉体的にも精神的にも計数的にも厳しさは増すばかりです。

そして、アパレル業界は労働集約型産業のため、各工程で人手を必要とし、人件費のより安価な新興国へ生産は移行し、輸入浸透率は98%に達し、国内生産は残りの2%まで激減しました。

その2%とは、海外工場も生産を断った小ロット・短納期・過剰品質の案件であり、それでも国内製造業者は、その2%を奪い合い、価格競争を繰り広げ、得意先の争奪戦を行ってきました。


当社は、その競争には参加せず、靴下製造技術を転用したコンサートやイベント向けのリストバンドや用途開発して、義手義足着用時の緩衝用編物を開発し、独自の展開を行ってきました。
それ以外にも、顧客の声や要望を真摯に聴き取り、企業や引っ越し会社のキャラクターや社名ロゴを編み柄で入れたオリジナルソックスの展開で価格競争を回避してきました。

そして、長年に渡り、自社製品の製造を続けていると当社の固定客が少しづつですが増えてきました。その顧客の中に信じられないかも知れませんが、『神様』も存在します。その『神様』のお話は次回のブログにてお伝えします。

コロナに限らず時代の変化に適応するために競合との価格競争から価値共創への挑戦を開始します。
有限会社 巽繊維工業所
〒634-0844
奈良県橿原市土橋町607番地
TEL.0744-22-5229
FAX.0744-25-2822
・靴下製造販売
 


大和三山に囲まれたのどかな場所でお仕事させていただいております。
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