会長ブログ
企業が優先して取り組むべきSDGs Vol.12
2019-10-16
カテゴリ:新製品開発,SDGs
重要
今日も奈良の小さな靴下工場の有限会社巽繊維工業所の社長ブログを拝見いただき、誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。
台風19号の影響で、目標13の気候変動に具体的な対策を3回連続になりました。しかし、具体的な対策は出せませんでしたが、・・・
では、今日のブログの内容は、「企業が取り組むべきSDGs」 の12回目になります。
企業活動で、特に重要と考えられる12の目標を選定した目標14になります。
SDGsの目標14 海の豊かさを守ろう
目標14のテーマは、「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。」である。
海洋ゴミの増加、水産資源の減少、海洋生物の多様性が劣化等が、近年世界中で直面している「海の危機」である。陸域の問題とは根本から異なり、海洋は「7つの海」と言われるが、広くつながっているために問題を重篤にしている。
海洋に生息する魚類・哺乳類・鳥類・爬虫類・昆虫等の生息数が、直近の40年間で半減している。特に商業的に重要な水産資源であるサバ科の魚類が、気候変動・乱獲・生態系の破壊により、直近の40年間で74%も激減している。
【海洋ゴミの問題】
海洋ゴミのなかでも、2015年ごろより、注目されてきたのがプラスチックである。プラスチックは、私たちの生活をあらゆる分野で使用される便利な素材である。便利に使用した後にキチンと処理されずに「使い捨て」され、腐敗もしないため、最終的に海洋に流入してしまう。
既に海洋に流入し、世界中の海中を漂っているプラスチックは、想像もできない1億5,000万トンと言われる。そして、毎年新たに流入するのが年間800万トンと推定されている。その800万トンを重さにするとジャンボジェット機なら5万機に相当するそうである。異常な数値である。
そして、アジア諸国からの発生が82%を占めるとされており、「2050年にはゴミの量が海にいる魚の量を上回る。」との予測も出ている。本当に解りやすい、異常な現状にあります。