第271 比重調査です。とても面倒ですが、新製品開発では絶対に手を抜けない工程です。
2025-03-18
カテゴリ:新製品開発,製造技術,独自のこだわり
注目こだわり
新製品開発で一番手を抜けない工程です。
こんにちは。応援していただける皆々様のお陰で頑張っている奈良県の小さな靴下工場、有限会社 巽繊維工業所の会長の巽(たつみ)です。
「靴下の世界を変える。靴下で世界を変える。」を私たちのミッション(使命)と考えて本気で全力で日々頑張って新しい挑戦を続けています。
そして、一番大切にしている事は、皆さまからいただく応援への感謝へのご恩返しとして「お役に立たせていただきたい。」と常々肝に銘じています。
そして、当社が製造しお届けする製品群が、巷の大量生産された製品群とちょっと違う所は、全従業員が精魂を込めて創っているところです。
気持ち悪いと思われるかも知れませんが、製品一つ一つに生命と魂を吹き込んで、「困っている人のお役に立たせていただくんやぞ。」と声掛けをして出荷しています。
まだまだ、ご満足いただける製品がお届けできていないかも知れませんが、これからも皆さまの応援をこれからもどうかよろしくお願いいたします。
そして、今日のブログは、製品開発のなかでも、とても面倒ですが、絶対に手を抜けない工程です。
比重調査と言っており、製品を構成している原材料毎に分別して必要な糸量を厳密に計測する工程になります。
この画像の製品は、使用していた原材料の一つが生産中止になり、アップグレードした改良商品を作ることになりました。
そして、構成する糸は、表糸3本×2 裏糸1本×2 補強糸1本 ゴム糸1本 トップ1本の5種類11本の糸を使用して製造しています。
5種類の原材料の糸を使って製品を製造する場合、生産管理で無駄が出ないように必要量のバランスを算出するのが目的です。
計測の算出方法は、複数あります。
当社が行なっている方法は、一度製品を作り、わざわざ分解して使用する原材料毎に必要糸量を計測します。一番アナログで手間がかかり面倒ですが、まだ誤差が少なく絶対に手を抜けない工程になります。
同業者でも厳密に算出している企業は少数だと思います。
大量生産から多品種の少量生産が主流になり、生産管理の原材料の無駄を排除するだけでなく原価管理の利益の見える化にも有効に作用します。
では、また。
