第261 自社技術を活かして、新製品開発をする。Vol.2
2024-09-14
カテゴリ:新製品開発,独自のこだわり
重要
モノ余りの時代の新製品開発は、「何を創るか?」開発主導に変換が必要です。
こんにちは。皆々様のお陰で頑張っている奈良県の小さな靴下工場、有限会社 巽繊維工業所の会長になった巽(たつみ)です。
「靴下の世界を変える。靴下で世界を変える。」を私たちのミッション(使命)と考えて本気で全力で日々頑張って新しい挑戦を続けています。
これからも皆様の応援や声援をこれからもどうかよろしくお願いいたします。
また、今日も徒然なる会長ブログを拝見いただき、本当にありがとうございます。心より感謝を申し上げます。
記載内容には、見当違いや老人の勝手な思い込みもありますので、ご参考程度にお読みくだされば幸いです。
そして、今日のブログは、昨日に続いて自社技術を活かして、新製品開発をする。Vol.2です。
経営者の企業家から従業員の皆さままで、『なぜ?新製品開発が必要か?』今一度お考えになったことは御座いますか?
当社が属するアパレル業界は、何度かブログでもご報告していますが、直近の輸入浸透率が98.5%から99%に達しました。
国内生産は、とうとう1%です。
当社は、その1%の国内製造業者として、生き残るために必要に迫られ新製品開発に企業生命を掛けたのが真実です。
当社は、下請工場として既存の得意先から新規の個人の依頼で年間200~250点の新製品開発・改良品を作り続けました。
勿論、その後の発注~量産~納品~売上~利益が目的でした。
以前は、新製品を開発すれば、量産~納品~売上まで約80~90%の確率でした。
ところが、残念なことは国内生産が1%の世界では、国内工場はサンプルを無料で作ってくれる親切な工場の位置付けであり、
量産は海外工場が行なう異常な世界になりました。
国内工場は、海外工場が生産を断った極少量・超短納期・厄介で儲からない案件しか来なくなりました。
そんな案件でも、『当社では出来ません。』と答えれば楽になれるのですが、
従業員の給料や経営を続けて行くには利益が無くても売上だけが欲しくて『ありがとうございます。』と受ける道しか残されていませんでした。
その「考え方」の切替が必要なことは承知でしたが、日々仕事に追われ、金策に追われ続けました。
モノ余りの時代の新製品開発は、「何を創るか?」開発主導に転換が必要です。
そのためには、・・・・
プロセスイノベーションから、プロダクトイノベーションへ転換しました。
プロセスイノベーションとは、「どう作る?」製造主導で量産技術やコストダウン技術を駆使して、量や価格を追い続けるバブルをご存知の方々の時代の産物でした。
プロダクトイノベーションとは、「何を創る?」開発主導でスピード開発や付加価値技術を盛り込み、質や付加価値でユニークさや独自機能を重視しました。
新製品開発への挑戦は、短期的な視点では企業への影響はリスクも大きく、挑戦へのメリットも少ないと見られがちです。
しかし、長期的な視点で再度見直すと将来の利益の確保、人材の育成、組織の活性化、企業理念の実現と企業リスクは小さくなり、メリットだけになります。
今回はVol.2です。次回Vol.3に続きます。では、また。