第240 悪徳商法、押し買いにご注意!
2024-05-30
カテゴリ:失敗談
注目
押し売り、押し買いの悪徳商法にご注意!
皆々様のお陰で頑張っている奈良県の小さな靴下工場、有限会社 巽繊維工業所の会長になった巽(たつみ)です。
「靴下の世界を変える。靴下で世界を変える。」を私たちのミッション(使命)と考えて本気で全力で日々頑張って新しい挑戦を続けています。
創意工夫で走り回って、片田舎の小さな靴下工場は存続をしていきます。
これからも皆様の応援や声援をこれからもどうかよろしくお願いいたします。
また、私どものブログを今日も拝見いただき、本当にありがとうございます。心より感謝を申し上げます。
2024年の元日に能登半島地方を襲った大地震で被災された多くの皆さまに心よりお悔みとお見舞いを申し上げます。
今日のブログは、悪徳商法の押し買いにご注意です。
景気が悪くなると悪質な業者が増え悪徳商法の類が急増します。
その中でも、あまり知られていない「押し買い」に注目しました。
一般家庭に突然訪問し、買い取りや査定の依頼もしていない指輪やネックレス等の貴金属等を買い取る業者の中でも、特に悪質な業者です。
些少の手付金だけを置いて、『持ち帰って査定する。』と言い、買い取ったことにして貴金属を強引に持ち去るそうです。
対企業にも同様の手口で、『在庫商品を現金で高く買い取ります。』とスパムメールが来ていたので今日の会長ブログにしました。
しかし、数年前にも同業者でも新聞の記事になる大きな被害がありました。
パクリと呼んで警戒していましたが、下請でOEM生産をしていると毎期大量のデッドストックが残されます。
それを現金化できれば工場にとってはとても有難い話です。しかし、倉庫から商品を運びだし、入金もせずに計画倒産するいつもの手口でした。
押し買いに話を戻します。
以前、当社の人材募集に「不用品の買取り」を以前の仕事にしていた人物が応募してきた事がありました。
その人物を仮に「DK君」とします。
キッチリ2週間、当社に勤務しましたがその人物が押し買いの手口を自慢げに詳しく教えてくれました。
DK君は、地方の農家などで高齢者だけの一般家庭をターゲットにして行動していたそうです。
それは、干してある洗濯物を見れば、家族構成が確実にわかるそうです。
また、地方の農家はおおらかで門や玄関も施錠されていないそうです。
そして、いきなり笑顔で訪問し『お久しぶりです~。お元気ですか~』立ち話では無く、すぐに玄関に座り込むそうです。
DK君は、間髪入れずに『おばあちゃん。履いてない靴無い?』とどこの家の玄関にも必ずある下駄箱を指さして言うそうです。
すると必ず履いていない古びた靴があり、その靴に万札を手渡しするそうです。
DK君は、いきなり貴金属の話をすると警戒され、探しているうちに正気に戻られるからと言っていました。
そして、『玄関の下駄箱には必ず靴があり、数千円で買った靴に万札を手渡しすれば、そいつの目の色が変わるのが解った。』と申しておりました。
次に、DK君は家に上り込んで食卓に座り込むそうです。そこからは、本領を発揮し、態度を豹変して本題の話をするそうです。
指輪やネックレス等の貴金属や金目の物を持って来るまで、絶対帰らないと宣言して、大きな声を出して恐怖に落としいれたそうです。
大きな声にビビった高齢者は大半は一人暮らしで抵抗もできず、自分の言いなり金目の物を出してくるそうです。
電話も大抵固定電話で食卓の近くで目の届く範囲に有り、助けを求めることもできないようにするそうです。
目的の貴金属が出てくれば『とりあえず持って帰る。査定額に納得できなければ返却する。』と些少の手付金を置いて、持ち帰ったらゴミになる靴は引き取らずに退散するそうです。
その後日、問い合わせの連絡がある時だけ『あれはメッキで偽物でした。手付金にもなりませんでした。』自分からは連絡もせず貴金属も返さなかったそうです。
「不用品の買い取り」では無く、「犯罪や詐欺師」じゃないか?とDK君に尋ねると、『使っていない貴金属をお金にして社会に貢献しているんだ。』と自信を持っていました。
何故か商売としての歴史も古く、律令時代から存在し、押し売りと押し買いは悪徳商法であるとされていたようです。
このDK君は、とてもユニークな輩で面白い後日談があります。必ずお伝えしますので、皆様お楽しみにしていて下さい。