第246 統計に出ない数字。
2024-06-04
カテゴリ:ビジネス寓話
注目
統計に出ない数字をご存知でしょうか。
皆々様のお陰で頑張っている奈良県の小さな靴下工場、有限会社 巽繊維工業所の会長になった巽(たつみ)です。
「靴下の世界を変える。靴下で世界を変える。」を私たちのミッション(使命)と考えて本気で全力で日々頑張って新しい挑戦を続けています。
創意工夫で走り回って、片田舎の小さな靴下工場は存続をしていきます。
これからも皆様の応援や声援をこれからもどうかよろしくお願いいたします。
また、私どものブログを今日も拝見いただき、本当にありがとうございます。心より感謝を申し上げます。
2024年の元日に能登半島地方を襲った大地震で被災された多くの皆さまに心よりお悔みとお見舞いを申し上げます。
そして、今日のブログは、統計に出ない数字です。
繊維産業は、各地方に産地を形成しで地場産業として地域の経済を牽引してきました。
しかし、日本経済のバブルに湧き日経平均株価が38,915円を付け、
元号が昭和から平成に替わった頃より人件費が安かった新興国へ生産が移行を始めました。
店頭で販売されるアパレル繊維製品の輸入浸透率=海外生産比率はそれから35年間、毎年増え続けて99%に迫っています。
繊維製品の国内生産比率は、1%です。
靴下は、まだ健闘している業界と言われますが、状況はほぼ同じです。
原材料・運送費・人件費・光熱費・円安等々製造のための全てのコストが高騰を続けていますが、
価格転嫁が進んでいません。製造業者としての我慢も限界に達しています。
そこに働き方改革や法人ナンバー等の手間や仕事が増えています。
経営者は、規模の大小を問わず、出口のないトンネルに迷い込んだ様になっています。
経営に嫌気がさして、廃業や閉業をする企業が急増しています。
それも歴史のある老舗の中堅企業だったり、しっかりした物作りをする信頼できる企業様が、突然廃業の決断をしています。
実情を知らないため、突然と見ていますが、経営者様は長年悩んだり奔走したりしても最終的に決断をされたと思います。
その廃業や閉業する企業群の多くは、倒産や破産ではないので表だって名前が公表されたりしません。
奈良県内に限らず、複数の異業種~同業種企業が廃業を始めています。
とても残念です。